CDレビュー Radiohead OK Computer

OKコンピューター

1997年リリースのレディオヘッド3枚目のアルバムです。2017年に20周年記念盤が発売されているそうです。プロデューサーは6人目のメンバーともいわれるナイジェル・ゴッドリッチです。

曲紹介

1.エアバッグ Airbag

不穏な低音のフレーズとシャワーのようなギターの煌めきの音が美しく混じり合います。間奏の緊張感がいいですね。ドラムの乾いた音が格好いいです。

2.パラノイド・アンドロイド Paranoid Android

エアバッグからのカウントのように始まります。不穏なイントロから一気に盛り上がります。ギターの締め付けるような音や暴力的なギターフレーズで緩急のきつい曲だと思います。

レディオヘッドの美しいメロディー、攻撃的なギター、クールなグルーヴ等レディオヘッドの魅力が全部入った曲だと思います。

3.サブタレニアン・ホームシック・エイリアン Subterranean Homesick Alien

浮遊感がすごいです。美しい高音ですね。タイトルはボブデュランの曲をもじった感じですね。

4.イグジット・ミュージック Exit Music (For a Film)

エンドロールにもってこいの曲ですね。

5.レット・ダウン Let Down

ふわふわした浮遊感の中で美しいメロディーと音色が交差するキラキラした曲です。主なメロディーと全く違う旋律の交わりが、交差する人々の日常生活が想起されます。音の響きや揺らぎが美しメロディーで奏でられ最高です。

6.カーマ・ポリス Karma Police

ピアノの旋律が美しいです。

7.フィッター・ハッピアー Fitter Happier

実験的な曲ですね。

8.イレクショニアリング Electioneering

妙に調子のずれたところがある曲でそこが面白いです。

9.クライミング・アップ・ザ・ウォールズ Climbing Up the Walls

重くこもった音で暗く苦しそうな曲です。

10.ノー・サプライゼズ No Surprises

オルゴールの様なノスタルジックな音とメロディーがキレイです。

11.ラッキー Lucky

この曲も暗く重たくも美しいメロディーです。

12.ザ・トゥーリスト The Tourist

浮遊感のある音と綺麗なメロディーからのキリキリした音のギターというレディオヘッドらしい曲です。

まとめ

前作ベンズでセールス的にも成功しバンドの知名度もあがり、プレッシャーの中での今作だったと思いますが見事にハードルを超えてきたと当時思いました。

美しいメロディーに攻撃的なギターやノイズ、実験的なサウンドが見事に融合した傑作だと思います。

特に5.Let Down、イースタン・ユースの曇天と面影、R.E.MのTry not to Breatheの3曲は90年台の日常風景を美しく切り取った奇跡の3曲だと思っています。(曇天と面影が収録されている極東最前線は2000年7月発売ですが)R.E.MのTry not to Breatheが収録されているAUTOMATIC FOR THE PEOPLEのレビュー記事はこちら

極東最前線も大好きで、名盤だと思いますのでまたいつかレビュー記事を書いてみたいです。


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