持っている靴のご紹介 Johnston & Murphy ジョンストンアンドマーフィー LD72
こちらは以前リーガルが製造していた米国ジョンストン&マーフィー社の靴です。当時3万円台後半でした。
現在ジョンストンアンドマーフィーは大塚製靴がライセンス生産しています。
ジョンマーの愛称で知られるブランドですね。本国の米国製も輸入されています。ビンテージ靴が好きな方たちにもとても人気のようです。
ジョンストン&マーフィーは、1850年にイギリスから渡米してきたウィリアム・ダッドリーが創業。歴代アメリカ大統領の靴の製作を担ってきました。1884年にアメリカでジェイムス・ジョンストンとウィリアム・マーフィーが経営者になりジョンストン&マーフィーが誕生したそうです。
ジョンストン&マーフィーフルブローグのインプレッション
CROWN ARISTOCRAFT CLASSIC DRESラインのLD72です。
アッパーはフレンチカーフと記載されていたと記憶しております。アノネイ社でしょうか?
ARISTO CRAFT CLASSIC DRESSラインのアッパーはドイツボックスカーフと記載されていてと思います。今はもう無いカールフロイデンベルクのカーフだったようです。そっちにしておけばよかった!という気もしますがこちらもかなりいい艶を放っています。
アメリカンなデザインを日本製の丁寧な作りで
6アイレットのフルブローグというかなりアメリカンな感じのデザインです。
靴紐が蝋引きですので固く形崩れがしにくくなっておりますが結びにくくもあります。鳩目をスルスル動いてくれません。
靴底は素材は革で、半カラス仕上げで伏せ縫いではありません。コンタードインソールという意匠が採用されています。
コンタードインソールとはギターの形状に似ていることからコンタードインソールと言われているようです。土踏まずの大きな抉れ、甲と土踏まずと踵で足を包み込むようにしっかりホールドし靴の中で足が泳がないのに、靴の中で足の指が自由に動かせる作りとのことです。
確かに踵をきちんとホールドしてくれます。土踏まずを抉った木型でドレッシーです。
ソールは厚くかなり屈曲性がないので馴染みにくいですが、ボリュームがどっしりとした感じで気に入っています。
少し尖りめなウイングチップも格好いいです。踵が小さめでかっちりあっていてフィット感がいいです。
使っているシューツリー
こちらもコロニルのレッドシダーシューツリーを使っています。大きめなフルラストのシューツリーは入らなかった記憶があります。
まとめ
アメリカの歴史あるメーカージョンストンアンドマーフィーの名前をつけて作られたリーガル製です。リーガルの生産者がやりたい技術やスペックを込めた感じがします。米国のテイストと日本の技術があわさって面白いです。
どっしりした雰囲気と絞りこまれたウエストがドレッシーで存在感があります。甲革は、もちっとすべっとしていて高級感があります。