グレンソン オックスフォード キャップトゥをご紹介させていただきます。
イギリスのノーサンプトンにあるグレンソン製の靴です。グレンソンは1866年創業でグリーンさんとその息子 Green&Son を縮めて Grenson グレンソンという名前になったそうです。
日本では1866年は薩長同盟が結ばれた年です。グレンソンが現代まで続いているのもすごいですが日本の変わり様もすごいですね。
この靴は数年前に購入しました。5万円台後半だったと記憶しております。
ブラウンのセミブローグ
トゥ部分だけメダリオンがあるセミブローグというデザインです。ブラウンの発色がよく革質もよく艶をだしすぎない仕上げにしております。光の当たり具合で色むらが出る程度にしております。
製法はグッドイヤーウェルテッド製法で作られています。
こちらもシューツリーはダスコ社製を使っております。
細かく丁寧な作り 日本製との違い
トゥ(つま先)が尖りすぎず丸すぎず渋いラインです。
履き口トップラインのピンキング(ギザギザ)など手が込んでいます。タンにもピンキングがあります。
靴底の素材は革で伏せ縫い(ヒドゥンチャネル仕上げ)がされています。
日本製に比べて踵が大きいです。足長は丁度いいのに踵が少し泳ぐ感じがしますが海外製ですのでしょうがないですね。このグレンソンのニューフットマスターコレクションは大塚製靴の企画だったと思うのですが、木型には口出ししなかったということかもしれません。
ヒールのゴム材の減りが早いように感じました。リーガルのロングライフヒールと比べるとリーガル強しという感じです。
革底はオークバークということで耐久性があるといわれておりますが、かなり減りやすく感じました。
個体差かもしれません。柔軟性というか粘りのような質感はとても良いです。日本製の革底のほうが耐久性に優れているように感じました。
シューツリーは同じイギリス製のダスコ
シューツリーはダスコを使用しています。とても収まりがいいです。どちらもイギリス製だけに相性がいいように思います。
使っているシュークリーム
乳化性のクリームは株式会社ジュエルのヴィオラとダスコ社のミディアムブラウンを使用しています。
焦げ茶と茶と2色使って若干の色ムラを出すように塗っています。
油性クリームでピッカピカにするより自然な感じのうっすら艶があるというのが好みですので、基本的に油性クリームでの仕上げはしておりません。乳化性のクリームのみでの革がよくケアされていて出る艶が好きです。
まとめ
グレンソン製のオックスフォードですが細かいところも丁寧に作ってあり品があると思います。
グレンソンはグリーンさんとその息子で始めた会社とのことでグリーン&ソン→グレンソンという名前の由来が面白いです。日本で薩長同盟が結ばれた年に創業と、とても大昔からあるメーカーのような、日本で薩長同盟が結ばれたのがそんなに大昔ではないとも思うような不思議な感じがします。歴史あるメーカーの上質で上品な靴。流行り廃りの無いデザインでとても気に入っています。
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