CDレビュー EXTREME WAITING FOR THE PUNCHLINE

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ウェイティング フォー ザ パンチライン

1995年の発表のエクストリームの4枚目のアルバムです。

エクストリームは

ヴォーカル ゲイリーシェロン

ギター ヌーノベッテンコート

ベース パットバジャー

ドラム ポールギアリー

の4人で結成されたバンドで今作でドラムがマイクマンジーニに変わっています。ポールギアリーは今作でHip TodayLeave Me Alone No Respect 以外の曲でドラムを叩いています。

個人的な感想ですがニルヴァーナが出てきてカート・コバーンが少し前の時代にあったパーティーソング系のハードロックをものすごく批判していたのを受けて、多くのアーティストがそれまでの派手さを捨てて暗いトーンにしたり、気持ちいい歌ものからダークな雰囲気になったりと大きな影響力を与えたと思います。

エクストリームは名指しで批判されていたので今作はもろに影響を受けたと思います。

2枚目3枚目にあったパーティーロックやファンクメタル、コーラスワークは影を潜めてソリッドでダークな雰囲気が漂うアルバムだと思います。

曲紹介

1.There is No God

このアルバムはこんな感じで行きますという感じでしょうか。無駄や余分なものをそぎ落としたソリッドさヘビーさが際立ちます。

2.Cynical

ギタードラムボーカルベースのシンプルな構成でいきなりジャリジャリした音のリフから始まります。ベースとギターの掛け合い所々で入ってくるギターのフレーズがテクニカルです。

さすがヌーノですね。ドラムの乾いたスネアの音も好きです。ギターソロのワウの音がいいです。ベースの攻撃的なサウンドもいいです。パットバジャーはWashburnを使っていたと思います。

3.Tell Me Something I Don’t Know

ブーミーなベースラインが特徴的な曲です。気だるいグルーヴからサビで叫びの曲です。

4.Hip Today

シングル曲です。このアルバムの中ではキャッチーなメロディーと乗りやすいリズムです。

5.Naked

この曲もダークな雰囲気漂う感じです。ゲイリーのパワフルな歌唱力があってのような曲ですね。

6.Midnight Express

ヌーノのギター曲です。さすがのテクニックですしタイトルで情景を想起させる楽しくロマンチックな曲です。ヌーノのギターは一音一音はっきりくっきり聞こえるところが好きです。

7.Leave Me Alone

静けさからぐわっと立ち上がって盛り上がる曲です。ヴォーカルとコーラスとベースラインが交錯する感じが好きです。転調してからのドラマチックな感じもいいです。

8.No Respect

ベースのリフから入るグルーヴがきもちい曲です。ドラムとベースのリズム隊が大活躍です。ベーシストなら弾きたくなるリフですね。ヌーノのリズムカルでテクニカルなギターソロが聴けます。

9.Evilangelist

ダークなメロディーにヘビーなサウンド今作らしい曲です。カウベルやヴィブラスラップの音が面白いです。

10.Shadow Boxing

エクストリームらしいストーリー性を感じる曲です。(歌詞はまったくわかりませんが)

エクストリームはファンクメタルといわれていましたが音楽性も好きですが

こういうストーリーを構築できるところもほかのバンドとの違うところかなと思います。

11.Unconditionally

牧歌的な美しいバラード曲です。コーラスワークもいいです。

12.Fair-Weather Faith

うねるベースラインと乾いたドラムのリズム隊がいいです。ギターとベースのユニゾンが格好いいです。

13.Waiting for the Punchline

まとめ

エクストリームのこれまでのいいところがなくなった気はしますが、それゆえにテクニカルなところやグルービーさが際立って、これまでとは違う格好良さが出たとても好きなアルバムです。

ニルヴァーナのカート・コバーンから批判されて、グランジ、オルタナに寄せていった姿勢はダサいですが、出来上がったものはヌーノのテクニカルなギターやゲイリーのパワフルでねとっとした歌やリズム隊のソリッドなグルーブなど、エクストリームのいいところが残って結果とても格好いいアルバムになったのではないかと思います。

マイクマンジーニの変態的なテクニックが全開という感じではありませんが、ドリームシアターで聞くことができます。

時代が時代だけに商業的なヒットにはならずバンドも解散してしましますが、エクストリームは大好なバンドです。

当時はパットバジャーについて印象が薄かったですが聴き直してみるとヴォーカルやコーラスを支え盛り上げるようなベースライン、ギターとのユニゾンなど凄い人だったんだなと思いました。

以前のアルバムと比較して聴くとこれは解散するはというような暗さと重さを感じます。

2作目、3作目のレビューもまたいつか書いてみたいと思います。


Extreme エクストリーム / Waiting For The Punchline 【CD】

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